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精神疾患患者に贈る、ドクターショッピングのススメ。

精神疾患患者に贈る、ドクターショッピングのススメ。

うつ病などの精神科の病気を抱えた人にとって重要なもののひとつが、担当する医師との相性です。
自分の思いを話しやすいかどうか、信用できるかどうかといった医師との関係は、他の診療科以上に治療に影響を与えてしまいます。
合わないと感じた医師の元で治療を続けていても、なかなか良くならないことも。

だからこそ、精神科に通う人達にお勧めしたいのが、ドクターショッピングをしてみることです。
自分に合う医師を見つけられれば、良い方向へ向かうきっかけになるかもしれませんよ。

 

医師にも特徴がある

メンタルヘルスの重要性が声高に叫ばれる今、街には精神科を標榜する病院やクリニックがたくさんあります。
いくつもある候補の中から、良い病院を探すことはなかなか難しいものです。

同じ精神科でも、医師によって特徴があります。

人としての性格や話し方などはもちろん、薬の処方の仕方に癖(こだわり)があったり、治療方針にもそれぞれの価値観を持っています。
それらが合う患者と合わない患者がいるのが実情。合わない医師だと、通院も大きな苦痛となってしまいます。

そして、これらの特徴は、ホームページなどの情報や口コミだけではわからないことも多いのです。

 

 

留まるリスクと動くリスク

担当の医師が合わない、そう感じたときに選択肢として考えられるのが、病院を変えること。
けれど、病院を変えることは多いな労力を伴います。

精神科を受診する患者さんは、初診までの間にも大変な思いをしていることが多いです。
最初は受診したほうがいいのか迷い、受診を決めても予約の電話をする勇気が出なかったり。
受診すると今度は、自分のことを話すのに大きなエネルギーを使って…と、最初の段階でかなり疲れてしまいます。

それらのプロセスをもう一度踏むというのは、大きなハードルです。
また初めましてから始まって、発症までの経緯を語らなければならないのか…と考えると、気が滅入ってしまいます。

この大きな負担が、同じ病院(医師)に留まる場合のリスクと言えるでしょう。

 

けれど、「合わない」と感じている病院(医師)のもとに留まり続けるのも、大きなリスクがあります。

信頼できない医師に自分の本音を言うことができずに、治療がうまく進まないことが考えられます。
本当は眠れていないのに、調子が良くないのに、診察を早く終わらせたくて「大丈夫です」と言ってみたり。
とりあえず薬がもらえればいいやと、「いつもと変わりません」と言ってみたり。
そういう状態で診察を続けていても、何の解決にもなりません。

どちらのリスクが自分にとって大きいかを考えてみることも、治療の方向性を考える上では大事なことと言えそうです。

 

ドクターショッピングの可能性

ドクターショッピングというと、あまりいいイメージはないかもしれません。
複数の医師を訪ねて回り、納得のいく診断や治療方法を見つけるまでさまよい歩く優柔不断な人…そんなイメージがあるのではないでしょうか。

けれど、「納得のいく選択」を探すことは、自分の病気と治療に向き合い、解決方法を見つける上では非常に大事なことです。
きちんと納得して病気を受け入れ治療に臨むことができれば、病気への向き合い方も変わってきます。

治療を受ける医師や病院を選ぶことは、患者の持っている権利のひとつです。
納得できないままで続けていくことは、結果的に病気からの回復を遠ざけてしまうことにもなりかねません。
逆に言えば、自分で納得して選ぶことができれば、回復への道も近づいてくる可能性もあります。

大きな労力を使って医師や病院を変え、回復の可能性を模索するのか。
その負担を避けて、今の納得いかない状態をずっと我慢し続けるのか。

自分の状態と今後どうしたいのかを踏まえて、どちらの選択をした方が良いのか考えることが、まずは必要だと言えるでしょう。

 

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医師も患者も、目指すところは病気の治癒・回復です。
医師の考えることが患者に伝わらなければ治療は進まないし、患者の思うことが医師に伝わらなければ必要な医療にもつながりません。

同じ目標を目指す上で、互いが納得して進める関係を築くことが大事なのではないでしょうか。

 

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