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うつ病になって良かったなんて、思えなくていい。

うつ病になって良かったなんて、思えなくていい。

何か大きな病気を乗り越えた人が、こんなことを言うことがあります。「病気になって良かった」って。

でもそれって、みんなが思えることじゃない。あなたがうつ病になったことを、無理やり「良かった」なんて思う必要はないんです。

「病気になって良かった」って本当にそう思う?

「病気になって良かった」っていう人を見ると私は、「本当にそう思っているのかな?」と疑問に思ってしまいます。

 

だって、病気って治すのに時間がかかることもあるし、病気になる前と同じように戻れるとも限らないし。
病気にならなければできたことって、たくさんあるはず。

私自身、自分が患ったうつ病に対して「良かった」とは思っていません。

もちろん、病気になってから気がついたこともあります。
自分を大切にすることがどれだけ重要かとか、思っていたよりまわりの人に恵まれていたこととか。
病気になったことで、見えていなかったことが見えるようになったことは、良かったと思います。

でも、うつ病になっていなかったら、もっとたくさんのことができたかもしれません。
病気になる前に気づくことができたら、病気で苦しんでいた時間は、楽しくて充実したものになっていたかもしれません。

死ぬほど苦しかったあの時期を、できることなら経験したくなかった。それが、私の本音です。

 

病気になって良かったって、本当に思ってるよっていう人もいるでしょう。
でも、そんな人もきっと、その考えに達するまでには、心の中で相当な葛藤をしていたんじゃないでしょうか。

たくさんの悩みと葛藤を経て、病気になった事実も長く苦しんだ過去も、失ったものも全て受け入れて、ようやく達した「病気になって良かった」という考え。
そう思えることは素晴らしいけれど、無理にそう思う必要もないのかな、と思います。

 

病気は良いことじゃないから、予防する

「病気になって良かった」なんて言っている人がいるからといって、じゃあみんな病気になりましょう!ということなのかといえば、それは違いますよね。
どんな病気だって、発病しないことがベストです。うつ病だって、できるだけ発症する人が少なくなるように、さまざまな施作が行われています。一度発病してしまったとしても、もう再発しないようにって思いますよね。

そうやって予防しようとするのは、やっぱり病気は良いことじゃないから。ならなくて済むなら、ならないに越したことはないんです。
だから、無理に良いこと思う必要はないんです。ただ、そこから気づいたことをまわりにシェアしたり、これからの自分の人生に生かすことができればそれで十分なのです。

 

無理に、うつ病になった事実を「良かったこと」と肯定する必要はありません。
「うつ病になったのはアンラッキーだったけど、今の生き方も悪くはないかな」くらいの気持ちになれたら、それで良いのではないでしょうか。

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